小田原ニュース141106

「湘南」は一体どこからどこまでか 平塚や大磯、湯河原はニセ湘南?

「湘南」は一体どこからどこまでか 平塚や大磯、湯河原はニセ湘南?

「湘南」といえば、いったいどこからどこまでを指すのか――そんな議論が、またぞろ話題となっている。
きっかけとなったのは、ある地域系サイトの記事だ。ツイッター、フェイスブックなどでは、地元出身者を中心に「ウチは湘南だ」「あそこは湘南じゃない」などとさまざまな声が出ている。そこから見えてきた、現代の「湘南」の範囲とは。

「相模湾沿い全部湘南!」に「広すぎ!」

「湘南ボーイ」という言葉も今や死語だが、古くは石原慎太郎氏の小説や映画「若大将」シリーズ、最近でもサザンオールスターズや湘南乃風の楽曲の舞台として、きらめく太陽、輝く海のイメージとともに、今なお「湘南」という地名はちょっとしたブランドだ。
にもかかわらず、湘南の範囲には定説がない。たとえば平凡社の『世界大百科事典』では、

「神奈川県中部、相模湾岸一帯の地域名」

としつつ、「範囲は一定していない」として断定を避けている。
ところが最近、神奈川県の進める観光プロジェクト「かながわシープロジェクト Feel SHONAN」では、

「湯河原から三浦までの相模湾沿岸を『湘南』と呼びます!」

と宣言してしまった。要するに小田原や横須賀なども含めた神奈川県の相模湾沿いすべてが「湘南」だというのだ。
当該サイトが2014年10月7日、この事実を取り上げたところ、地元在住者を中心に、ツイッターやフェイスブックでたちまち議論が沸騰した。圧倒的に多かったのは、

「いくらなんでも広すぎるだろ!」

という声だ。

「湘南(エリア)」の定義を巡る論争は昔から続いています。(記事中の)当該サイトの調査結果では「茅ヶ崎~葉山」が最多であったそうです。
記事中にもあるように、このほど「かながわシープロジェクト」によって神奈川県が「湯河原から三浦までの相模湾沿岸を「湘南」と呼びます!」と宣言(明言)したことから、あちらこちらで“「湘南」論争”が再燃しました。

個人的に、小田原は「広義の湘南エリア」であろうかと思います。これを否定すると「西湘」という言葉や「湘南ナンバー」の存在まで否定されかねません。相模湾にも面していますし、こうした地域性がその根拠です。無論、(小田原は)狭義や正意の「湘南(エリア)」ではなかろう、という印象を持っていますが、(小田原で)「湘南」というワードやイメージを戦略的に用いる(用いられている)ことは肯定的に感じています。

小田原・南足柄・中井・大井・松田・山北・開成・箱根・真鶴・湯河原、小田原市を中心とする神奈川県西部地域の潜在能力(歴史・文化といった地域性)は計り知れません。
その豊かな地域性がより生かされる場として、コワーキング小田原プロジェクトを進めてまいりたいと思います。

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