コワーキングニュース150212

起業における「人の問題」

起業における「人の問題」

「起業」のジレンマのなかで、タイミングとともに重要な要素にチームやパートナーの問題がある。この厄介で、避けることのできない「人の問題」は、日本では今まで真正面から議論されてこなかった。しかし、ハーバード・ビジネススクール教授ノーム・ワッサーマン著『起業家はどこで選択を誤るのか』は、10年間で約1万人の起業家の調査を行い、この領域に深く斬り込んだ。この約600頁におよぶ大作の訳者、スカイライトコンサルティング(株)シニアマネジャーの小川育男氏に訊いた。

<「起業」とはイノベイティブな事業を起こすこと>

――小川さんにとって「起業」とは何ですか。2007年から起業を前提としたビジネスプランコンテスト「起業チャレンジ」を主宰されています。

小川 現在、いろいろな人が、いろいろな立場で「起業」という言葉を使っています。最近では「アフィリエイトで起業しよう!」という広告もよく目にします。また、飲食店やフランチャイズを含めて、独立して事業を立ち上げることのすべてに起業という言葉が使われる場合もあります。しかし、起業チャレンジで考えてきた「起業」の定義は、「今までのビジネスモデルにはない、イノベイティブな事業を起こし、世の中にインパクトを与えるもの」というものです。

新しい製品、今まで考えついても実現できなかったアイディアや大企業がやりたくてもできない領域等は必ず存在します。大きなマーケットに見えなかったり、既存のものと食い合いをしてしまいそうだったりする領域に、大企業は手を出しません。日本にアマゾンが上陸する前にも通販で本を売る動きはあったのですが、既存企業ではなかなか事業化できませんでした。新しいことを、小さく始めて(ゼロから始めて)世の中の流れをつかみ、大きくしていくのが起業の基本的なスタンスです。

ごく最近の例で言えば、製造業でも、3Dプリンターで実現されるような、多種類(いろいろなデザイン)で小ロットが要求されるものは既存の大企業には馴染みません。

(後略)

記事の終盤に、コワーキングスペースが起業家の集まる場所としてポジティブに言及されています。また、「起業」に関する情報が圧倒的に増え、今、起業を目指す人には、かなり追い風が吹いている状況であると言える、ともあります。

小田原で新設するコワーキング事業も、多くの方々と連携して、皆様にとって有用なものでありたいです。

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