小田原ニュース150913

箱根の「黒たまご」復活待った 人工的な製法に規制かかる

箱根の「黒たまご」復活待った 人工的な製法に規制かかる

神奈川県箱根町の箱根山の火山活動の活発化により5月4日から製造・販売が中止されている大涌谷名物「黒たまご」の復活を目指し、製造元が先月から始めた人工的に製造する方法に「待った」がかかっていることが6日、分かった。

天然の温泉水で製造していた大涌谷は立ち入り禁止区域となっているため、同社は硫黄泉を入れた鍋に「湯の花」や粘土を加えて卵をゆでて、製造する方法に着手。7月から町内の土産物店2店舗で、買い物客を対象にサービスで試作品の配布を開始した。

しかし、6日に保健所からの指摘を受けて自主的に製造と配布の中止を決めたという。

(後略)

11日の午後に、気象庁が、箱根山・大涌谷の噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。火山活動が低下し、大涌谷の外に噴石を飛ばすような噴火の恐れはなくなったと判断したからです。
レベル引き下げを受けて、神奈川県の黒岩祐治知事は、大涌谷の半径約1キロとしてきた警戒区域を縮小する考えを示しました。明日(14日)午前10時から約440~約530メートルの楕円の区域へと縮小することが決まり、県などが、現在通行を規制している県道の安全確認や落ち葉の除去を実施して、通行できるようなります。

黒たまごの製造工程は、まず、約80度の温泉池で60分ほど卵を茹でます。気孔の多い殻に鉄分(温泉池の成分)が付着し、これに硫化水素が反応して硫化鉄(黒色)となることから、黒い殻の茹で卵ができあがります。この黒くなった(茹で)卵を蒸し釜へ移し、約100度の蒸気で15分ほど蒸すと完成します。また、運搬には、専用のロープウェイを用います。

小田原・南足柄・中井・大井・松田・山北・開成・箱根・真鶴・湯河原、小田原市を中心とする神奈川県西部地域の潜在能力(歴史・文化といった地域性)は計り知れません。
その豊かな地域性がより生かされる場として、コワーキング小田原プロジェクトを進めてまいりたいと思います。

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