小田原ニュース150715

“美の町”真鶴の活性化に向けたプロジェクト発足

“美の町”真鶴の活性化に向けたプロジェクト発足

KDDIと神奈川県真鶴町、多摩美術大学による産官学連携プロジェクト「真鶴スマート魚つき林」(うおつきりん/保安林のひとつで、魚類の繁殖と保護を目的に伐採を制限、または禁止している岸近くの森林のこと。木につく虫や微生物が水中に入って餌となり、水面上に大きな影を落とすことで魚類の好む暗所をつくる)が4月にスタートした。

大手通信会社KDDIの技術・サービスと、多摩美術大学の学生たちの斬新な発想で、「魚つき林」を活用した町の活性化プランを考え、実施検討していく同プロジェクト。

その一環として、多摩美術大学では、全15回の授業が7月までの上期カリキュラムに組み込まれ、8月初旬に真鶴町の町長など、現地の人々に向けたプレゼンテーションが行われる。

4月26日には、約20名の学生が初めて真鶴町を訪問。朝市「なぶら市」で地元の人々と交流を図り、「魚つき林」を散策したり、遊覧船に乗って海側から見るなどして、今後の活性化プランの策定に向けて思いを巡らせた。

(後略)

真鶴町の真鶴半島にあるクロマツやクスノキの巨木が生い茂る森林は、魚群誘致や漁場保全といった目的で植林・育成・保全が行われてきました。神奈川県天然記念物に指定されており、県立の自然公園特別地域として「真鶴半島の照葉樹林」の保全が江戸時代より続いています。

江戸時代の前期(1672年)に小田原藩が領内3筋(現在の足柄上・中・下郡)に15万本の松苗を植え、一部が(真鶴半島にある)灯明山に3年をかけて植えられ、藩の御留山(御林)となりました。この松が成長し、緑陰を提供して魚つき林としての役割を果たし、岩礁海岸の豊富な海藻や底生動物と相まって半島周辺では定置網漁が盛んになりました。

記事中でも触れられていますが、真鶴町は神奈川県で2番目に(面積が)小さい町です。最も小さいのは開成町であり、3番目は二宮町で、いずれも神奈川県西部地域にあります。

小田原・南足柄・中井・大井・松田・山北・開成・箱根・真鶴・湯河原、小田原市を中心とする神奈川県西部地域の潜在能力(歴史・文化といった地域性)は計り知れません。
その豊かな地域性がより生かされる場として、コワーキング小田原プロジェクトを進めてまいりたいと思います。

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