小田原ニュース141031

甘楽町長、景観条例制定に意欲 9市町参加「まちづくりサミット」 群馬

甘楽町長、景観条例制定に意欲 9市町参加「まちづくりサミット」 群馬

平成20年11月に施行された「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」(通称・歴史まちづくり法)の認定都市が集まる「関東圏歴史まちづくりサミット」が15日、甘楽町白倉の町文化会館で行われた。

同法は、歴史的価値の高い建造物や街並み、歴史や伝統を反映した人々の生活など良好な市街地の環境(歴史的風致)を維持・向上させ、後世に継承するのが目的。市町村が策定する歴史的風致維持向上計画を国土交通省や文化庁、農林水産省などが認定すれば、社会資本整備総合交付金などの支援が得られる制度。

全国では46市町、県内では甘楽町だけが認定されている。

サミットには同町のほか、長野県松本市▽長野市▽東御市▽下諏訪町▽茨城県桜川市▽水戸市▽埼玉県川越市▽神奈川県小田原市-の9市町が参加。同法の施行から5年が経過したことを踏まえ、「これまでの歩みと今後の方向性」をテーマに事例を発表した。

甘楽町の茂原荘一町長は、小幡城下の歴史的街並みの中を流れる雄川堰の管理・整備などを報告し、今後については「景観条例の制定や伝統的建造物群保存地区の都市計画決定などに取り組みたい」などと述べた。

サミットは最後に「歴史・文化的な資産を保持・活用したまちづくりの推進に向け相互に刺激し合い、認定都市同士の連携・協力を一層行う」などとする共同宣言を採択した。

先日行われた催しの記事です。小田原市では平成23年度より10年間の風致維持向上計画が策定されています。

小田原市は、古くから東海道の宿場町として、また小田原北条氏以降には城下町として賑わいをみせました。その後、明治後期から昭和初期にかけては温暖な気候と風光明媚な小田原の地に当時を代表する政財界人や文化人たちによって別邸などが建築され、注目を集めました。
そして、小田原北条氏の時代に全国から優れた職人が集められ、優れた技術がもたらされ、そこに小田原の豊かな自然の恵みが融合し、蒲鉾や干物などの水産加工業や小田原漆器をはじめとする木工業といった小田原固有の文化が形成されました。
これらの文化は、宿場町・城下町の中心的な存在である小田原城天守閣周辺や由緒ある社寺等が多く残る板橋地区周辺などにおいて、歴史と伝統を連綿と受け継ぐ祭礼行事、芸能などとともに現在も行われ、今に残る旧来のまち割りや歴史的建造物などと一体となって良好な歴史的風致を形成しています。

こうした歴史的風致の維持向上を図り、次世代に確実に継承していくのが、本計画策定の目的であるとのことです。

小田原・南足柄・中井・大井・松田・山北・開成・箱根・真鶴・湯河原、小田原市を中心とする神奈川県西部地域の潜在能力(歴史・文化といった地域性)は計り知れません。その豊かな地域性がより生かされる場として、コワーキング小田原プロジェクトを進めてまいりたいと思います。

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