コワーキングニュース141015

札幌でコワーキングパーティ-道内外の運営&利用者が体験をシェア

札幌でコワーキングパーティ-道内外の運営&利用者が体験をシェア

札幌ユビキタス協創広場 U-calaで10月2日、「北海道コワーキングパーティ2014」が開催された。主催は札幌コワーキング・サポーターズ。

今年で3回目となるイベントは2部構成で行われ、1部では人口6000人の徳島県神山町に芸術家やITベンチャー企業のサテライトオフィスを誘致し雇用創出に取り組んでいるNPO法人の理事長、埼玉県大宮市でコワーキングスペースを運営している社長が、それぞれの取り組みを紹介した。

現在、神山町には名刺管理サービスで有名な「Sansan」をはじめ11社がサテライトオフィスを持ち、58世帯105人の移住者がいるという。当初はIT企業の誘致ではなく、芸術家の移住とアートを見学に来る観光客などアートビジネスを目指していたが、空き家が目立つ神山商店街で職業や仕事内容を指定して誘致する「ワークインレジデンス」を展開。そのプロジェクトがニューヨーク在住の建築家を呼び込むことになりIT企業の誘致につながったという。人の流れがなかった商店街に人が集まり、移住者から刺激を受けた地元の住人が新たに起業し雇用も生まれているという現状が紹介された。

大宮市でコワーキングスペースを1年10カ月運営してきた開設経緯と利用状況を紹介。月延べで2500人の利用者があり、月の売り上げは約170万円になるという。同スペースの売り上げ以外に、同スペースの利用者間のビジネス交流で受発注が行われているという。運営を成功に導いたポイントとして「コワーキングスペースを運営している全国の先人に学んだこと、市役所に出向いて街のプレーヤーを紹介してもらったこと、運営直後は収支・採算を合わせるため店長として自分が全時間常駐して状況を把握したこと」などを挙げた。

「コワーキングナイト」と題された2部では、コワーキングスペースの利用者が事業を紹介した。チョークアート作家である利用者は「いろんな業種が集まるため1カ所でいろいろなことが完結する。ワーキングスペース内で仕事の発注があり営業の手間がかからない」と自身のメリットを紹介した。

先日紹介したイベントのレポートです。

「札幌コワーキング・サポーターズ(SCS)」は、平成24年3月に、経済産業省北海道経済産業局、札幌市、北洋銀行、北海道大学 大学院 経済学研究科 地域経済経営ネットワーク研究センター(REBN)の4機関による連携で結成され、「コワーキング」の動きを応援しているそうです。
金融・大学・行政が連携した「コワーキング」応援組織の結成は、全国初の取り組みで、新たなビジネスの創造・拡大に期待して(応援して)いる、とのことです。

北九州市でコワーキングスペースを運営している参加者によると「北海道まで行ったいがあった。これを機会に北海道と九州のコワーキングで何かできたら面白そう」とのことでした。

小田原で新設するコワーキング事業も、多くの方々と連携して、皆様にとって有用なものでありたいです。

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