コワーキングニュース150827

「グローバルなプロダクトで成長を目指す」バルト三国のスタートアップシーンは今

「グローバルなプロダクトで成長を目指す」バルト三国のスタートアップシーンは今

(前略)

コワーキングスペース「Garage48」、ハッカソンには首相も参加

一方で、草の根スタートアップコミュニティにおける中心的な存在は「Garage48」だ。2010年にエストニアの起業家によって立ち上げられ、起業精神とローカルな経済の促進を目的に運営されている非営利組織である。タリンの中心地にある「Hub」は同組織が運営するコワーキングスペースで、現在は55名のメンバーと13のスタートアップが拠点を置いている。コワーキングスペース事業の他に、「Garage48」はハッカソンイベントの運営にも力を入れている。団体名の「48」というのは、ハッカソンを開催する際の制限時間である48時間からとっているそうだ。

エストニア出身のクールなスタートアップや起業家のことを地元の人は「エストニアマフィア」と呼ぶそうなのだが、Garage48の入口近くの壁には、そんなエストニアマフィアの名前が誇らしげに飾られていた。

「Garage48」が企画するハッカソンイベントには、首相や大統領が来ることもあるのだという。このように、エストニアでは政府と市民の距離が驚くほどに近い。先述の電子市民制度の「e-Residency」の政策も、まだローンチから1年も経っていないのに着々と準備が進んでいるのは、政府が小さいゆえの速さ、柔軟さが理由なのではないかと思う。トップダウンによるスタートアップ推進政策というと、現場との乖離が懸念されることもよくあるが、エストニアを見る限りでは両者の連携はかなり密にとれているように思われる。

(後略)

「バルト三国」とは、バルト海沿岸に並ぶエストニア、ラトビア、リトアニアの3つの国の総称です。
3か国とも首都の旧市街区域が世界遺産に指定されており、国をあげての歌と踊りの祭典が開催されるなどの共通点もありますが、宗教、言語、通貨などの面で相違点も少なくありません。
特に、エストニアは近年IT先進国として経済発展し注目されています。Skypeの開発もそうですが、2007年には電子投票による議会選挙も行われるなど、「eストニア」とも称される進展ぶりを発揮しています。

小田原で取り組むコワーキング事業=コダワラ(コワーキング小田原・コワーキングスペースオダワラ)も、多くの方々と連携して、皆様にとって有用なものでありたいです。

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