コワーキングニュース150917

スタートアップ先進3市長が助言「モテる」「飲み会を開く」「市役所で浮く」施策

スタートアップ先進3市長が助言「モテる」「飲み会を開く」「市役所で浮く」施策

福岡・高島氏、横須賀・吉田氏、千葉・熊谷氏の本音トーク~ベンチャー政策カンファレンス2015より

(前略)

経済の部署が空き店舗対策をやっているようではダメ

福岡市はおそらく地方自治体の中でもスタートアップでは断トツで知名度があると思います。制度を含め今までとの違いや、なぜ、このような状況になれたのかを教えてください。

高島「なんやろうね。分かりやすくいうと、『創業支援』と呼んでいたのを『スタートアップ支援』にしたこと。創業支援は、『創業したい人はここに来てください』という政策。つまり、起業家に対する支援のメニューがあったという話。今は、スタートアップの環境作りをしていて、広く耕す、裾野を広げることをしている」

「やっぱりリスクをとってチャレンジすることはかっこいいんだ!と思ってもらえるかどうか。優秀な人が大企業に入るのではなくて、自分でビジネスを起こしてチャレンジする人が“モテる”という雰囲気を作ることですね。(お洒落な)スタートアップカフェにいる俺ってかっこいい!と感じること。そういうことが、実は凄く大事なんですよ」

「昔はロックスターが夢を語って日本を変え世界を変えていた。今は商業的な音楽になっちゃって、あんまりそういうこと言ってない。起業家は『俺たちのビジネスで日本を、世界を変えてやる』と夢を語れる」

「福岡は98%が中小企業。主役は中小企業ですよ。かっこいいという舞台を作ることにはお金はかからない。しかも、そういう旗を立ててくれることの方が起業家には力になるんです。スタートアップカフェにしても、お金をかけて立派なものを作るのではなくて、使う人の使いやすさの視点で考えているんで。『ここは俺たちのもの感』が大事なんですね」

(後略)

他、記事タイトルにあります「飲み会を開く」とは、横須賀市長吉田氏による、定期ミーティング後の飲み会を例に「血の通ったコミュニケーションから生まれるものが間違いなくある(と思う)」といった発言によるものです。また、「市役所で浮く」とは、千葉市長熊谷氏による、経済関連部署の人材は財務や企画や総務に止められるくらいの人たちじゃないと、スタートアップやベンチャー支援なんて成立しないため「市役所で浮くくらいじゃないとダメ」といった発言によるものです。

小田原で取り組むコワーキング事業=コダワラ(コワーキング小田原・コワーキングスペースオダワラ)も、多くの方々と連携して、皆様にとって有用なものでありたいです。

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