小田原ニュース150627

松江城天守、国宝に=箱根・函嶺洞門は重文-文化庁

松江城天守、国宝に=箱根・函嶺洞門は重文-文化庁

文化審議会(宮田亮平会長)は15日、松江市の松江城天守を国宝に、群馬県高崎市の旧新町紡績所や箱根駅伝の名所だった神奈川県箱根町の函嶺洞門など9件を新たに重要文化財に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。近く答申通り告示され、重文の建造物は2437件(うち国宝222件)となる。

松江城は出雲領主の堀尾氏が築いた平山城で天守は1611年に完成。四重五階の天守は近世城郭の代表例として価値が高いとされた。旧新町紡績所は世界遺産富岡製糸場の5年後に設立された官営絹糸紡績工場。函嶺洞門は関東大震災で崩れた断崖下に作った落石防護施設で、コース変更前は箱根駅伝の山登りが始まるポイントだった。2本のアーチ橋とともに国道一号箱根湯本道路施設として選定された。

文化庁はこのほか、山梨県甲州市の塩山下小田原上条地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定するよう答申した。

「国道一号箱根湯本道路施設」として指定答申された道路施設は「函嶺洞門」、「千歳橋」、「旭橋」の3施設で、いずれも竣工は1930年代です。

参考:土木学会関東支部 悠悠・土木 / 土木遺産 / 箱根地区国道1号の橋梁・洞門(旭橋、千歳橋、函嶺洞門)

函嶺洞門は、建設から80年が経過しても、強度的には問題ないとされていますが、幅員が狭く大型観光バスのすれ違いが困難なことから、バイパスとなる迂回ルート(函嶺洞門バイパス)の建設が進められていました。完成後の2014年2月7日より(函嶺洞門が)通行止めになったことから、箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)の第91回大会(2015年)は函嶺洞門バイパスを通るコースに変更されました。その結果、関東学生陸上競技連盟が第90回大会以前の記録は全て参考記録として取り扱うことを定めため、大きな話題となりました。

小田原・南足柄・中井・大井・松田・山北・開成・箱根・真鶴・湯河原、小田原市を中心とする神奈川県西部地域の潜在能力(歴史・文化といった地域性)は計り知れません。
その豊かな地域性がより生かされる場として、コワーキング小田原プロジェクトを進めてまいりたいと思います。

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