小田原ニュース141121

箱根登山鉄道の新車「アレグラ号」3000形が運行開始

箱根登山鉄道の新車「アレグラ号」3000形が運行開始

箱根登山鉄道は11月1日、新型車両3000形「アレグラ号」の運行を開始した。3000形は窓の大きな外観と「バーミリオンはこね」と名付けられた鮮やかな赤系の塗装が特徴。強羅駅(神奈川県箱根町)では一番列車の出発式が開かれ、乗客や関係者らがデビューを祝った。

3000形は同社で25年ぶりとなる新型車両で、デザインは小田急ロマンスカーの50000形「VSE」や60000形「MSE」などを手がけた「岡部憲明アーキテクチャーネットワーク」が担当した。前面は大型ガラス、側面にも上下に大きく広がる展望窓を配しており、ガラス面積は従来の2000形と比べ約30%広がった。愛称の「アレグラ(Allegra)」は、今年で姉妹提携35周年となるスイス・レーティッシュ鉄道が走るグラウビュンデン州の言語、レート・ロマンシュ語のあいさつ言葉にちなんでいる。

強羅駅2番ホームで開かれた出発式では、箱根登山鉄道の府川光夫取締役社長が「すばらしいデザインで、まさしく箱根の山にふさわしい車両、箱根全山の魅力アップに貢献する車両ではないかと自負している。多くのお客様に楽しんでいただける車両として、安全を最優先に『アレグラ号』を運行してまいりたい」と挨拶。府川社長やレーティッシュ鉄道プレジデントのステファン・エングラーさんらによるテープカットなども行われた。

(後略)

箱根登山鉄道線は小田原駅を起点として箱根町の強羅駅まで結ばれています。日本の粘着式鉄道(普通鉄道)では最急の勾配や急カーブ、スイッチバックなどがある山岳鉄道で、「日本唯一の(本格的な)登山電車」と紹介されることもあります。
箱根登山鉄道とレーティッシュ鉄道は、1979年にスイス政府観光局の協力を得て姉妹鉄道提携を結んでいます。建設にあたってスイスのベルニナ鉄道(その後のレーティッシュ鉄道ベルニナ線)を参考にしたことが縁となったようです。
ちなみに、一番列車の招待客60名は、2400通を超える応募から抽選で選ばれたとのことです。

小田原・南足柄・中井・大井・松田・山北・開成・箱根・真鶴・湯河原、小田原市を中心とする神奈川県西部地域の潜在能力(歴史・文化といった地域性)は計り知れません。
その豊かな地域性がより生かされる場として、コワーキング小田原プロジェクトを進めてまいりたいと思います。

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