コワーキングニュース141013

日本最初のアーケード商店街が挑戦!「リノベーションまちづくり」前編

日本最初のアーケード商店街が挑戦!「リノベーションまちづくり」前編

「ドラム缶に札束」…製鉄とともに栄えたアーケード商店街

北九州市小倉。JR小倉駅前から約350m続く「魚町銀天街」は、60年以上前(昭和26年)に日本で最初にアーケードをかけた商店街として知られる。かつて製鉄のまちとして栄えた北九州一の繁華街として活況を呈し、昭和初期には「ドラム缶に足で札束を押し込んでいた」など豪快なエピソードが語り伝えられる。しかし製鉄産業の撤退、またバブル崩壊を経て集客は激減。空き家問題が深刻化していた。

“小倉家守構想”からすべてが始まった

北九州市は全国の政令指定都市の中でも縮退が進んでいた都市であり、平成19年度の時点で中心市街地のメイン通りで6〜8%、メインを外れると20%超の空き店舗を抱えていた(北九州市調べ)。こうした事態に危機感を持った北九州市が2010〜2011年、東京・神田などで地域活性を手がけてきた建築・都市・地域再生プロデューサーを招き、“家守構想”を提唱された。

『リノベーションスクール』の誕生、そしてまちづくり会社の設立

全国から建築や地域の再生に関心の高い受講生を集めて開催する『リノベーションスクール』を開始。リノベーションを中心に全国で活躍する建築家や不動産プロデューサーを講師に迎え、4日間で遊休不動産の活用プランを作成、実際にオーナーヘのプレゼンテーションまで行うという実践型のスクールだ。
建築家・北九州市内の大学教授たち、インキュベーションカフェのオーナーらが中心となって、スクールで生まれた案件を事業化していくための完全民間のまちづくり会社「北九州家守舎」を設立。提案に賛同してはいるが投資できないオーナーのかわりに北九州家守舎が投資してリノベーション・転貸するという仕組みで、小倉初のコワーキングスペースなどを立ち上げてきた。

「リノベーションを」軸にしたまちづくりで大きな変化を遂げようとしている商店街の記事です。見出し毎に抜粋してまとめました。

「シャッター街(商店街)」という言葉が一般的になるほど、全国各地で商店街が衰退しています。
こちらが始めた「リノベーションスクール」は2014年3月に第6回目を迎え、全国から集まる受講者の規模も100名と膨れ上がっています。『リノベ祭り』と題し、遊休不動産や公共空間を使った関連イベントも併せて開催し、4日間でのべ1万9000人を集客した、とのことです。
これまで『リノベーションシンポジウム』は熱海、鳥取などで、『リノベーションスクール』は和歌山ですでに開催しており、今後もさらなる展開が期待できそうです。

小田原で新設するコワーキング事業も、多くの方々と連携して、皆様にとって有用なものでありたいです。

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